03-6914-0723(池袋クリニック)受付時間:月曜~木曜・土曜 10:00~17:00(日祝除く)

当院の治療メニューと費用

diagnosis

樹状細胞療法(樹状細胞を主に増やします)

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800,000円(税抜)※検査代別

※当治療法は、保険適用ではないため公的保険は利きません。
※海外在住の方には、別途コーディネート費、通訳費等が加算されます。

樹状細胞療法は体外で大量に樹状細胞を誘導して体内に戻すことにより、樹状細胞の抗腫瘍免疫を高めることを目的とした治療法です。
樹状細胞療法において、腫瘍を殺傷する能力を持つのは細胞障害性T細胞(CTL)です。
このCTLは腫瘍抗原(目印)を見つけることで腫瘍を認識します。
この腫瘍認識方法はNK細胞と異なることから、NK療法(免疫細胞療法)との併用も可能です。

樹状細胞(Dendritic Cell ; DC)は免疫担当細胞の一つで、体内に侵入したバクテリアなどの敵であると認識するもの(専門的には非自己と言います)を食べて処理すると共に、T細胞に敵の情報を伝える役割を持った細胞です。
情報を受け取ったT細胞はその敵を攻撃する専門部隊を組織し、敵であると認識するものを体内から完全に排除するまで働きます。
この働きは抗原提示と呼ばれ、樹状細胞は非常に高い抗原提示能を持っていることから、プロッフェッショナル抗原提示細胞(APC)とも言われます。
樹状細胞はほとんどの免疫応答において初動を担うと共に、引き続き起きる免疫応答への橋渡しを行っており、免疫全体から見ると要の細胞と位置付けられています。

抗腫瘍免疫における
樹状細胞の働き

抗原提示
腫瘍細胞の特徴(腫瘍抗原)を抗原提示することで、その腫瘍特異的な細胞障害性T細胞(CTL)を誘導します。 抗原提示を受けたCTLは増殖(数を増やす)と活性化(攻撃力アップ)をきたし、腫瘍に対する強い攻撃力を獲得します。

サイトカイン産生
樹状細胞はインターロイキンIL-12やIL-15などの様々なサイトカインを産生します。IL-12やIL-15は直接的にNK細胞やCTLなどのキラー細胞を増殖・活性化させるだけではなく、1型ヘルパーT細胞(Th1)を誘導し、増殖・活性化させることでTh1によるキラーT細胞の活性化も促します。

抗腫瘍作用機序

体外で誘導・成熟化及び抗原を提示された樹状細胞は体内に投与されると、まずリンパ節へ移動します(図①)
リンパ節内では抗原提示やサイトカインを産生することで抗原特異的CTLの増殖・活性化やTh1の誘導、増殖・活性化を行います(図②,③)
誘導された抗原特異的CTLはリンパ節を離れて腫瘍のある部位へ移動し、そこで腫瘍細胞を殺傷します(図④)
樹状細胞による抗腫瘍機序はNK細胞療法やLAK療法と異なり、樹状細胞自身が直接腫瘍を破壊するのではなく、CTLを始めとするキラー細胞達を増殖・活性化することで発揮されます。

当クリニックにおける
樹状細胞療法

樹状細胞を用いた治療法にはいくつかの方法がありますが、当クリニックでは安全性、治療効果の観点から、自己腫瘍を用いる方法と人工ペプチドを用いる方法の二種類を行っています。

自己腫瘍を用いる方法
手術にて摘出した腫瘍組織があり、かつ凍結で保管されている場合に適用できます。 自己の腫瘍から腫瘍細胞を単離し、特殊な処理を施して増殖できない状態にしてから樹状細胞と混合培養して、自己腫瘍抗原を提示した樹状細胞を作製し、体内に戻す方法です。
将来的に手術の予定があり、腫瘍組織の提供が可能な場合にも適用できます。 尚、樹状細胞の作製には一定量の腫瘍細胞が必要となることから、提供された腫瘍組織の量によっては1クールの治療ができない場合もあります。

人工ペプチドを用いる方法
自己腫瘍組織が入手できない場合、既知の腫瘍ペプチドを人工的に合成し、これを自己腫瘍の代わりとして用いて、人工ペプチドを提示した樹状細胞を作製し、体内に戻す方法です。 使用する人工ペプチドの関係から、HLA-A0201またはHLA-A2402のHLA型であり、かつ特定の腫瘍抗原が検出された場合に適用となります。 尚、腫瘍は大きくなると様々な遺伝子レベルの変異が認められ、それに伴い個々の細胞レベルでは腫瘍抗原の喪失や変異をきたしている可能性があります。
その場合にはどれ程樹状細胞療法を行ったとしてもこれらの細胞を殺傷することができません。 そのため、当クリニックでは原則として複数の人工ペプチドを用いるようにすることで、可能な限りこれらの問題を回避するように配慮しています。

治療の流れFlow

  • 相談・初診

    患者様やご家族のご相談をしっかりお聞きし、詳しい治療内容やスケジュールなどをご説明いたします。(随時開催の相談会にお申込みください) 十分なご理解をいただき、ご同意を得た上で治療に入ることになります。(初診)

  • 検査

    初めに、樹状細胞療法の適用を判定するためにHLA検査を行います。※自己腫瘍を用いる方法の場合には上記の検査は省略されます。

  • 採血

    検査の結果より適用可否を判定します。HLAタイプがA0201もしくはA2402であり、かつ腫瘍抗原が検出された場合、または自己腫瘍が使用できる場合に採血を行います。採血は大量に細胞を採取する必要があるため、アフェレーシス採血(成分採血)を行います。採血時間はおよそ2時間程です。

  • 投与
    アフェレーシス採血により採取された細胞から単球を取り出し、未熟樹状細胞に誘導後、がん抗原をパルスし成熟化させます。作製されたがん抗原を提示した1回目の樹状細胞を皮下に投与します。

  • 投与
    2回目の樹状細胞を皮下に投与。

  • 効果判定

    1クール(2回投与)終了後、CT・検査データをお持ちください。 結果を見て今後の治療についてドクターと患者様やご家族とお話し合う機会を設けております。

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